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世代別の予算で変わる!自分らしいクリスマスの楽しみ方ガイド

皆さん過去にそれぞれの思い思いのクリスマスを過ごしてきたかと思います。必ずしも良い思い出ばかりでないかもしれません。そんなことも関係なく、一年で最も華やかなイベントの一つ、クリスマスですが、その「予算」をテーマに深掘りしていきます。

近年は、円安の影響もあり、物価高で苦しんでいる方も少なくないかと思います。買い物に行くとかなりの商品が高くなっていることを私自身も実感します。

そんな物価高の時代だからこそ、賢く、そして心温まるクリスマスを過ごすために過去の時代との比較や世代別の予算感を知ることで、自分らしい最適なクリスマスを計画してみましょう。

 

1. 日本と海外:祝い方の大きな違いが予算に影響

同じクリスマスでも、その過ごし方は国や文化によって大きく異なります。特に日本のクリスマスは、海外とは異なり「非宗教的なイベント」として独自の発展を遂げてきました。

項目 海外(欧米など) 日本 予算への影響
位置づけ 家族と過ごす大切な祝祭日(多くは公休日) 恋人や友人と過ごすロマンチックなイベント、商業イベント 家族総出のプレゼント・飾りに予算がかかる
メインの食事 七面鳥のロースト、伝統的なプディング、パイなど チキン(フライドチキン)、豪華なディナー、ショートケーキ 食材の仕入れで高額になりがちだが、手作りで抑える傾向
プレゼント交換 25日の朝に家族全員で開ける 24日の夜やデート中に恋人同士で交換 家族全員分で合計予算が高額になりがち

日本では宗教色が薄く、「ハレの日」を皆で楽しむイベントとして独自の進化を遂げてきたため、特に恋人同士の消費に予算が集中する傾向があります。

 

2.  昭和・平成・令和:時代で見るクリスマスの変遷

 

日本のクリスマスは、時代ごとの経済状況や文化の変化を反映し、その過ごし方や予算の使い道が大きく変化してきました。

時代 特徴的な過ごし方 予算の傾向と使途
昭和(高度経済成長期) ホテルのディナーや豪華な外食が憧れの象徴。イブの夜のムードを重視。 デート代、外食代に予算を集中。高額なプレゼントやシャンパンなど。バブル期には消費がピークに。
平成(バミューダ・トライアングル時代) 友人とのホームパーティーが定着。インターネットの普及で情報収集が容易に。「インスタ映え」意識が高まり始める。 手作り感と見栄えを両立。手頃なプレゼント交換も人気。「おうちで楽しむ」ためのインテリアや食材にも予算。
令和(多様化と物価高の時代) おうち時間の充実を重視。SNSでの情報発信は引き続き活発。「タイパ・コスパ」を意識した賢い消費。 「質」や「体験」に予算を割きつつ、無駄な出費を抑える。サブスクなど「形に残らないプレゼント」も人気。

令和の現在は、「費用対効果」と「自分らしい楽しみ方」を重視する傾向が強く、無理をして豪華にすることよりも、満足度を高めることに予算を割く傾向が見られます。

 

3. クリスマスの予算:平均相場と世代別の差

 

ここでは、主要な費用項目の平均予算をチェックし、世代間でどのように予算感が異なるのかを分析します。

 

3-1. 世代別・贈る相手別のプレゼント予算

プレゼントの予算は、相手との関係性や世代によって大きく変動します。

贈る相手 世代 平均的な予算帯 予算決定の要因
子ども 小学生以下 3,000円〜7,000円 両親の経済力、祖父母からの援助
子ども 中学生・高校生 8,000円〜15,000円 スマートフォンやゲームソフトなど単価の上昇
恋人・配偶者 20代社会人 15,000円〜30,000円 アクセサリー、ブランド小物
恋人・配偶者 30代・40代 20,000円〜50,000円 アクセサリー、ブランド小物(経済的余裕、質の高いアイテム志向)
夫婦間 50代以降 5,000円〜15,000円 「自宅でのんびり」志向で実用的なものや安価なものを選ぶ傾向

上記はあくまでも傾向で、一概に言えるものではありませんが、20代~40代の社会人は、恋人への予算が最も高額になる傾向があります。特に30代以降は経済的な安定とともに予算が上昇します。30代になると社会的地位もいくばく上がることにより、給与も上がっていることによりプレゼントにかけられる予算も変わってくるのかもしれません。一方、50代以降は、豪華なプレゼントよりも自宅でゆっくり過ごすことへの価値を見出す人が増え、プレゼント予算が下がる傾向も見られます。

 

3-2. クリスマスケーキの予算

 

クリスマスケーキの予算は、原材料や輸送費の高騰、いわゆる「物価高」の影響を最も強く受けている費目の一つです。

現在のホールケーキ(4~6人向けサイズ)の平均予算は4,500円~5,500円となっています。2024年(調査実施時点)のデータでは、ケーキの平均価格は前年からさらに上昇しており、本格的な値上げラッシュが始まる前(2021年頃)と比較すると約2割増に達しています。この市場では、価格帯の「二極化」が顕著に進んでいます。スーパーなどの量販店は比較的価格据え置きを重視する一方で、有名ホテルや高級パティスリーでは資材の高騰を価格に転嫁するため500円以上の値上げに踏み切るところもあり、結果として高級ラインと普及価格帯の差が広がっています。こうした状況下で、消費者の間では予算を抑える工夫として、「食べきりサイズの小型ケーキ」や「手作りケーキ」を選択する動きも増えています。

 

3-3. 食事の予算

 

食事の予算は、「外食派」か「自宅派」かで最も大きな差が出ます。

過ごし方 平均予算(一人あたり) 特徴
高級ディナー(外食) 8,000円〜20,000円 特別感を重視。予約が必須で、特にイブは高価格帯となる。
自宅でのテイクアウト 3,000円〜6,000円 専門店のチキンやオードブルを利用。準備の手間を省きつつ、豪華さを演出。
自宅での手作り 2,000円〜4,000円 食材費のみで、最もコストを抑えられる。子どもと一緒に作る楽しみもある。

全体のクリスマス予算は、2024年は前年と比較して3割近く減少し、直近4年間で最低額の平均16,329円(※インテージ調査)となりました。これは、物価高とクリスマスの日程(平日)が重なったことが影響し、費用を節約しつつ、年末年始の長期休暇に備えるという傾向が強まっていると分析されます。

 

4.  まとめ:予算は「愛情」を測るものではない

 

クリスマスは、愛や感謝の気持ちを伝える大切な日です。

予算の多寡が、愛情の深さを測るものではありません。

一緒に過ごす時間はプライスレスなので。

昭和の豪華絢爛な時代を経て、私たちは平成で多様な楽しみ方を学び、令和で賢く、そして心豊かな過ごし方を選択できるようになりました。

大切なのは、高価なプレゼントや豪華な食事にかける金額ではなく、「誰と、どのように過ごすか」という時間そのものです。この記事を参考に、あなたらしい賢く、そして心温まる最高のクリスマスを計画してみてください!



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