貧乏人よ。這い上がってこい

貧乏人は戦略がない

こんな方におすすめ

  • 今、貧乏だと感じている
  • 貧乏からなんとかして脱却したい
  • 貧乏から脱却できるのであれば、ある程度の労力は惜しまない。

私は、男兄弟3人の次男として生まれた。私の家庭は、父が塗装営業の個人事業主、母はパート勤めという家庭で育ってきた。

小学生の低学年までは、裕福ではないもののそれなりに生活はできていた。

しかし、小学校高学年に差しかかったところで、父の収入がゼロとなった。

その原因は、その頃にワイドナショー等で大きく取り上げられたリフォーム詐欺によるものであった。

リフォーム詐欺により、1件1件インターホン越しの訪問による営業を行っていた父は、まったく新規の仕事が受注ができなくなったのである。

その頃、家庭は大きく荒れていた。母は毎日涙を流しながら、「もう半年も収入ゼロが続いているの。毎月10万円でもいいから家にお金を入れてほしい」と主張していた。

当時の私には、それがどういことか理解しきれなかったが、わかったことは、「貧乏はハンデであり」、「貧乏は悲しむを生む」ということであった。

もちろん今となっては、お金があったからと言って幸せにはなれないということは理解できるが、その当時の私は、当時の私には、お金がないことが貧乏を生み出していると考えていた。

とはいえ、小学生であった私がバイト等をできるわけではなく、母の手伝いをする等して可能な限り家庭の負担を減らす程度しか貢献できなかった。

同時に、貧乏を脱却するためにはどうすればいいのかひたすら考えるようになった。




ここで、成功者の話であれば、この時に人生に運命的な出会いがあり、人生の大きな舵が切られるといった話の展開や、将来の躍進の糧となるような経験が起きるはずなのだが・・・。

人生とはそんなドラマのようにうまくいくはずもなく、ましてや私は凡人であった。そう私は、凡人だったのである。

テレビで取り上げられるような成功者は、何かに秀でているから、最終的に成功できているだということを当時はわからなかった。

人間は平等であると信じ、同じだけチャンスが与えられていると勝手思っていた。しかし、現実はそうはできていない。

凡人はそのことにさえ気づくのに時間がかかってしまう。

そのため凡人の私は、貧乏から脱却するためにどうすれば、いいのかということを考えるものの、貧乏という状況を打破することができなかった。

ただ、一つだけわかったことがあった。それは、「がんばれば、幸せが来るという話は嘘である」ということである。

なぜ、そのようなに考えたというと、父の収入が途絶えた期間において、母は日中やっていたパートに加えて、朝と夕方に新聞配達しつつ家事をこなしていた。

その当時の母は慢性的な寝不足で、常に疲れた顔をしていた。そりゃそうである。1日3~4時間程度しか睡眠を取っていなかったのだから・・・。

私はそんな母の姿には心打たれた。

しかし、寝る間を惜しんで働いている母の収入だけでは一向に生活は楽にならなかった。

なぜだろう。がんばれば、幸せがやってくるのではないのか。

当時、絶頂の人気を誇っていた、ドラゴンボールでも悟空は、修行すれば、必ずピッコロやベジータといった強敵に打ち勝っていた。

それと同じようにがんばれば、母は寝る間も惜しんで働いているのだから、いつか楽になって幸せがやってくるんじゃないのか。

現実は、皆様ご認識通り、生活が楽になることはなかった。

なぜ、生活が楽にならないのか、これが貧乏人が貧乏人から脱却できない根幹なのである。

母があればほどがんばって働いていたのに、生活が楽にならなかったのは、「戦略がなかった」からである。

この戦略をそもそも考えずに、勝手にある程度できている人たちは、親がそれなりに稼いでいる層である。

私は、現在公認会計という地位にいるが、同業者で私より不幸な家庭で育ったという人は、正直あまりいない。

親がもともと会計士又は税理士をしているとか、医者であるとか、経営者あるいは両親ともに公務員であるとか、そのほとんどが標準より上の生活を送っている(まれに貧乏だが、神童であったといった人もいるが・・・。)

もし、あなたが貧乏から脱却したいのであれば、日銭は生活するために最低限としつつ(既に最低限というパターンもあるが)、それを維持しつつも、現状を打破するための戦略を考える必要がある。

なぜなら、日本における上位10%のほとんどが意識しているか否かにかかわらず、ある程度の戦略を持って生活をしているのである。

それではここでいう、戦略とはなんなのか、それについて別の機会に記載する。



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